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選書家・錦多希子さんに、ティータイムのお供になってくれそうな、軽やかでウィットに富んだ、そしてパラパラと眺めるのが心地良さそうな本を選んでいただきました。
オランダの著名なグラフィックデザイナーの奥さまが作者となり、孫たちへ贈る愛とユーモアにあふれた一冊です。図鑑のようにたのしんだり、装丁も素敵な一冊なのでプレゼントにもおすすめです。
以下、錦さんのテキストご参照下さい↓
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オランダを代表するグラフィック・デザイナーであるカレル・マルテンスの妻・ルースは、初孫となる男の子が産まれたことを機に、彼のための動物の本をつくりはじめました。
オランダの歴史ある建築雑誌『OASE』のダミーブックを用いて(※夫のカレルは同誌のグラフィックデザインを長年手がけてきた)、芸術•文学・科学に関する新聞や雑誌、あるいは切手や広告パンフレットの写真から動物の写真を切り抜いて大まかに貼り付けていく。
こうしてかたちづくられた唯一無二の動物の本は、孫が産まれるたびに『animal book
for ◯◯』といった具合に、その子の名を冠して誕生します。今では5冊の本が揃いましたが、いずれも完成するようすはありません。
子どもたちもルース自身も、ちいさく、そして常に進化し続ける変化を見て捉えることが何よりの楽しみなのです。
そもそも、著者としては出版どころか公開することなど決して想定していませんでした。ですが、このユーモアあふれるスクラップブックに価値を見出した周囲の説得が功を奏して、一冊の本にまとまったのです。版を重ねるごとに表紙のイメージが変わるのもまた、尽きぬ遊び心にくすぐられます。
【錦 多希子|Takiko Nishiki】
1984年 東京生まれ
ことば と 本 を軸とした活動を展開する
ことばによる表現の場としてnoteにて日記を公開するほか、 ときに展覧会で発表することもある
あらゆる分野の表現者と手を結び、 展覧会や作品集への寄稿、 活動の意思表明にまつわる執筆をする
主にアートブックの選書や企画立案を担う
みずからが読み手となる朗読会をひらくほか、 音声配信やフィジカルな場をベースとしたアートブックのオンラインストアを運営する
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